国家試験の合格率はどのぐらい?

大学医学部の偏差値は、一般的に高いことで知られています。ただ、医学部入学は他の大学入学とは違い、即医師になれる保証は全くありません。その証拠に、学内の試験は非常に厳しく(というよりも、日本の場合は他の学部が緩すぎるといわれています)、医学部と看護学部、薬学部は勉強の量は半端ではありません。

国家試験の合格率は、残念ながら100%には達せず、80%後半から90%半ばというのが平均的な数字です。これは、他の国家試験に比べて非常に厳しいといわざるを得ません。理由は、専門教育を6年間積んでいるにもかかわらず、全員合格できないという事実です。平成26年に行われた108回医師国家試験では、自治医科大学99.1%、筑波大学99.0%、順天堂大学と福島県立医科大学が98.9%と上位3校は100人前後の受験者数のうち1人が不合格になっている状態です。

ですが、このデータを詳しく精査してみると、意外なことがわかってきます。例えば最高学府の東京大学では112人が受験し、11人が不合格になっています。一方、藤田保健衛生大学では、104人受験中、3人が不合格。ですが、出願数は111人ですので、7名は受験回避したことになります。これは、偏差値云々の話ではなく、東京大学でも大阪大学でも、愛知医科大学でも国家試験に合格すれば、皆スタートラインに就くわけであり、スキルに差はほとんどない、ということです。

ですが、藤田保健衛生大学や川崎医科大学では、出願までは認めたけれども「合格が無理」という学生は受験させないという厳しい態度を示しているということです。医科大学に入学しても、国家資格合格がなければ医師にはなれません。私立大学は大学の合格率を高めるために、敢えて不勉強な学生にペナルティを課しているのです。

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